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食堂のおばちゃんのおつかいで、兵庫水軍が拠点を置くいつもの浜にやって来た。
採れたての美味しいお魚を分けてもらう為だ。
おばちゃんの料理はどれも美味しい…でも特にこの浜で取れるお魚を使ったお魚定食は絶品だ。
煮魚に焼き魚…お刺身定食も良いな…ああ夜ご飯を想像するとヨダレが出てきてしまいそうになる。
「さぁ急ごう」
楽しいことを考えていると荷車を引きながら歩く足も速度を増す。
食堂のおばちゃんは誰かだけを指名しておつかいに行かせるということはしない。
だけど私は兵庫水軍の浜におつかいに来る事が多い。
同じくの一教室の友達からは「食い意地がはってるから」とか「兵庫水軍の海賊さんたちが目当てでしょ」とかいつもからかわれるけどそうじゃない。…いや、そうじゃないっていうのも、違うかもしれないけど。
食堂のおばちゃんから頼まれるお使いは嫌じゃないし、私はなによりこの浜が好きだ。
ザザンザザンと穏やかに打ち寄せる波の音。
サワサワと吹く心地良いそよ風。
とても落ち着く。
そしてなにより。
「オー!来たな!久しぶりだな、元気だったか!?」
「第三協栄丸さん!」
兵庫水軍の大将だと言うのに船に乗ったら船酔いするし泳ぎも苦手、海の男だと言うのにお魚は嫌い。ちょっと頼りなく見えるけど、でもとても部下想いで情に厚い、たくさんの部下から慕われている兵庫第三協栄丸さん。
「よく来たな!一人でおつかいとは偉いな!」
「美味しい海の幸をいただくためですからね、これぐらいお安い御用です!」
「そうかそうか!今日はなー!鯵に鯖、それに鯛!たっくさんの美味しい海の幸が採れたぞ〜!!!」
「わ〜本当だ!おばちゃんに何作ってもらおう〜楽しみです!」
「おばちゃんの料理は絶品だからなぁ!」
「第三協栄丸さんも一緒に学園に来たらどう?」
「うーん、おばちゃんの料理は好きだが俺は魚が苦手だから…」
「も〜またそんなこと言ってる〜!海の男なのにお魚嫌いだなんて〜!」
「仕方ないだろぉ?!苦手なもんな苦手なんだ!」
「あはは」
「ま、でもお前一人にこの大量のお魚を運ばせるのは可哀想だし俺も手伝うよ!一緒に忍術学園に行くか!」
「そうしましょう!あ、でもみなさん大丈夫ですか?第三協栄丸さんが抜けたら水軍のお仕事が…」
「それなら大丈夫!兵庫水軍のみんなは優秀だからな!俺が抜けても仕事は回る!」
「え〜!?なんですかそれ〜!」
「わはははは!」
昔から見てきて何一つ変わらないこの人が、大好きなのだ。
*****
子供の頃からの知り合いだよ第三協栄丸さんは…。追悼話でした。
採れたての美味しいお魚を分けてもらう為だ。
おばちゃんの料理はどれも美味しい…でも特にこの浜で取れるお魚を使ったお魚定食は絶品だ。
煮魚に焼き魚…お刺身定食も良いな…ああ夜ご飯を想像するとヨダレが出てきてしまいそうになる。
「さぁ急ごう」
楽しいことを考えていると荷車を引きながら歩く足も速度を増す。
食堂のおばちゃんは誰かだけを指名しておつかいに行かせるということはしない。
だけど私は兵庫水軍の浜におつかいに来る事が多い。
同じくの一教室の友達からは「食い意地がはってるから」とか「兵庫水軍の海賊さんたちが目当てでしょ」とかいつもからかわれるけどそうじゃない。…いや、そうじゃないっていうのも、違うかもしれないけど。
食堂のおばちゃんから頼まれるお使いは嫌じゃないし、私はなによりこの浜が好きだ。
ザザンザザンと穏やかに打ち寄せる波の音。
サワサワと吹く心地良いそよ風。
とても落ち着く。
そしてなにより。
「オー!来たな!久しぶりだな、元気だったか!?」
「第三協栄丸さん!」
兵庫水軍の大将だと言うのに船に乗ったら船酔いするし泳ぎも苦手、海の男だと言うのにお魚は嫌い。ちょっと頼りなく見えるけど、でもとても部下想いで情に厚い、たくさんの部下から慕われている兵庫第三協栄丸さん。
「よく来たな!一人でおつかいとは偉いな!」
「美味しい海の幸をいただくためですからね、これぐらいお安い御用です!」
「そうかそうか!今日はなー!鯵に鯖、それに鯛!たっくさんの美味しい海の幸が採れたぞ〜!!!」
「わ〜本当だ!おばちゃんに何作ってもらおう〜楽しみです!」
「おばちゃんの料理は絶品だからなぁ!」
「第三協栄丸さんも一緒に学園に来たらどう?」
「うーん、おばちゃんの料理は好きだが俺は魚が苦手だから…」
「も〜またそんなこと言ってる〜!海の男なのにお魚嫌いだなんて〜!」
「仕方ないだろぉ?!苦手なもんな苦手なんだ!」
「あはは」
「ま、でもお前一人にこの大量のお魚を運ばせるのは可哀想だし俺も手伝うよ!一緒に忍術学園に行くか!」
「そうしましょう!あ、でもみなさん大丈夫ですか?第三協栄丸さんが抜けたら水軍のお仕事が…」
「それなら大丈夫!兵庫水軍のみんなは優秀だからな!俺が抜けても仕事は回る!」
「え〜!?なんですかそれ〜!」
「わはははは!」
昔から見てきて何一つ変わらないこの人が、大好きなのだ。
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子供の頃からの知り合いだよ第三協栄丸さんは…。追悼話でした。

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